雪草乃記 Ⅲ

スギナ、ドクダミ、オオバコ、ニホンハッカなどの草が蔓延りすぎて刈る時に少し丁寧に刈り取り葉をつみ洗い、乾燥させています。お茶にするためです。

昨年までは種類ごとに分けていましたがかなり面倒なので今年は一緒くたにし、特に切り刻むなどもせず、飲む時にも適当に掴んで手の中に入ってきたものを急須に入れてお湯を注いで飲んでいます。これを私は「闇お茶」と名付けています。

煎じた方が効能は高いのでしょうが、薪ストーブが利用できないこの時期はそれも結構面倒なのでしません。急須で淹れたアッサリした飲み心地も好きです。これがなかなか美味しくて、市販のお茶をほとんど飲まなくなってしまいました。多分カフェインもないので、夜ご飯の後などにも最適です。

カキドオシも試しましたが味にクセがあり私はちょっと苦手でした。ゲンノショウコ は胃の薬にもなりますが私は染料にしたいので間違えて刈ってしまった時だけに留めます。サンショウの葉もなかなかの清涼感でした。アップルミントは大量にあり過ぎてキャパオーバーのため存在が脳内から消されているので、お茶にする気になりません。でもきっと野菜類の虫除けに役立ってくれていると思います。

そうそう、虫除けといえば、ドクダミの茎葉をポケットや帽子の下に入れておくだけでビックリするくらいブヨや藪蚊が寄ってこなくなります。その効果は驚くほどです。ドクダミから虫除けスプレーを作る方法がネットには沢山出ていますが、生葉があるならわざわスプレーにする必要がありません。ドクダミは他に炎症をとったり虫刺されの薬としても使えたり、万能です。ドクダミに限らず色々の植物は人間にたくさんの効果があるものばかりなのでしょう。

ともかくもこのような植物に囲まれて暮らしていることが最近は本当に幸せなことだなぁとしみじみ思います。