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Sessou-no-ki : Sessou’s Blog
染織家・葛布帯作家 雪草のブログ

ニホンスズラン保全活動に参加

先月の29日、今年最初の富丘西公園での町内会作業があり参加した。この公園は札幌市内唯一のニホンスズラン群生地ということで、その保全活動が行われており毎年参加している。

その作業について過去に書いたブログ

2020秋1

2020秋2

2021秋

もっと書いた気がするがこれしか見つけられない

さて、ニホンスズラン群生地にはススキが大量に生えていて日光を遮ってしまう。そのため継続的に刈る必要があり、刈り取ったススキはトラックで運ばれどこかに持って行かれてしまうので、使わせていただけないかお尋ねしたところ、各方面の方々のお力添えがあり、数年をかけて少しずつ形と関係ができてきた。ススキは葛の蔓を発酵させるためのムロづくりに欠かせない。ススキの利用に関して大きな道筋をつけてくださっている笠さんは札幌市内のいくつかの公園の草木の管理をされていて、富丘西公園も然り。作業指導と併せて語られる溢れ話もいつもタメになる。植物を軸にしたブログは大変面白く、公園での作業の様子もアップしてくれるので楽しみに拝見している。

富丘西公園で作業 | 青柳庵日記

葛布制作には葛の蔓の採集と同じくらいにススキの採集もシビアに必要で葛苧の出来不出来に直接的に影響する。ススキ自体はどこにでも生えているが、それを継続的に刈って使えるかどうかとなると話は別だ(これに関しては葛も同様だ)。初めの頃は近所の土手や自分の土地に生えているススキを刈り取っていかにも頼りないムロでどうにかこうにか工夫をしてやっていた。ススキ以外の草でも試して失敗もした。

だから今、こうして刈りとって処分される運命のススキを譲り受けて葛布制作に役立てることができること、その道筋があることが、どんなにありがたく幸せなことか。本当にありがとうございます。そして今年もどうぞよろしくお願い致します。

Thank you!
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