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Sessou-no-ki : Sessou’s Blog
染織家・葛布帯作家 雪草のブログ

覚え書き-プリミティヴアートと建築と生命科学的視点

以前にも借りた本をもう一度借りた。

フランツ・ポアズ著 大村敬一訳 『プリミティヴアート』言叢社 2011

出版社の既刊書籍紹介サイト(→) 書評が面白い。

以前借りた時に書いたブログ(→

今回再びこの本を読みたいと思ったのは、今読んでいる本の中でフランツ・ポアズの名前が出てきていたからだ。

こちらが今読んでいる本↓
『EXPERIENCE 生命科学が変える建築のデザイン』
ハリー・F. マルグレイヴ/著、川添善行/監訳、兵郷喬哉、印牧岳彦、倉田慧一、小南弘季/訳
鹿島出版会、2024

訳本なのと内容の層が厚いのとで読み進むのが結構大変だが、とにかく最後まで読み全体像だけでも掴みたい。

この本には対になっている本がある↓
『OVERLAP 空間の重なりと気配のデザイン』
川添善行/著、鹿島出版会、2024

『OVERLAP』はまだ読んでいないが楽しみだ。どちらもまず装丁が格好良すぎるし内容も興味深いので是非リンク先をご覧になっていただきたい。対で買わずにはいられなかった。

川添善行さんのことを知ったのは2021年に京都芸術大学に在学し通信制で芸術についての概論を学んでいた時だ。川添先生の授業は大変面白く引き込まれた。テキストに指定されていた図書も独特の世界観があり面白い。授業の一環でなくとも純粋な読書としてもおすすめ。
『空間にこめられた意思をたどる』 川添善行著 早川克美編、2014

この授業のレポートで、私は自分の経験した建物について書いている↓

https://kuzunonuno.notion.site/bbc2852d790241648cd01aac73cb116e?pvs=4

リンク先の紹介ばかりで申し訳ない。とにかく現在読んでいる本を通してこれまでの経験や読書体験が網目のように繋がったので色々と記録しておきたくなったのだ。

話がまとまらないついでにもう一つ書くと、『プリミティヴアート』の中には2023年秋に行ってきた北方民族博物館での特別展『北方民族の編むと織る』(その時のことはこちらに書いた/有料記事→)に直接的に通じるものも多くあり、以前読んだ時とはその理解度がおそらく雲泥の差である。何しろ実物を見てきた。実物の力は偉大だ。近ごろ私の興味は北方民族の文化・芸術に向いているので、それともリンクする。

これらは私の中では全部が繋がりあっていて、いわゆる「点と点が面になっている」状態である。その「面」が今後どういう形になっていくのか分からないが、「建築(または建造物)」と「衣服(または布)」には共通点が多く、『EXPERIENCE』に書かれている内容はそのまま「布」にも言えると確信しているので、今後の制作にきっと示唆を与えてくれるだろう。

以上、今私の中で張り巡らされている網目について羅列してみた。いつになるか分からないが、これらが形になった時に振り返って参照するための記事としたい。

Thank you!
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